JaSST'25 Tohokuに対するポジショニングペーパー
- やまのうち ずん太郎
- 4月15日
- 読了時間: 3分
はじめに
どうも〜ずん吉です。
JaSST東北2025では、テスト開発手法が取り上げられるとのことです。
今回、私は葛飾から参加することにしました。
これに向けて、私の考えを述べたいと思います。
良いテストケースを作ることがテストエンジニアの役割
私の友人の友人であるやまずんさんは、「良いテストケースを作ることがテストエンジニアの役割である」という発表をされています。
私もこの意見を支持します。
テストエンジニアは良いテストケースを作成する必要があり、そのための方法論が「テスト開発手法」であると考えています。
私とテスト開発手法
テスト開発との出会い
私がテスト開発の手法・プロセスに出会ったのは、第三者検証会社の技術研修でした。
この研修では、最初に渡された仕様書からテスト観点を抽出し、テストケースを記述するまでの一連の流れを経験しました。
ここで私が「面白い」と感じたのは、テスト観点の構造化です。
テストケースは、それぞれが意味を持っています。
これらを抽象化することで、複数のテストケースをまとめたり、新たなテスト観点を導き出したりすることができました。
当時、この考え方は私が大学時代に専攻していた社会学の考え方に近く、私自身が得意だと思っていた分野でもありました。
現場でのテスト開発
その後、実際に現場でテスト開発を実施しましたが、テスト観点の構造化や全体像の把握よりも、テスト実行やテストケースの作成を求められることが多くありました。
あるいは、今になって分かったことですが、私の上司の考えや世界観を忠実にまとめることを求められることもありました。
そうした状況の中で、「自分のテスト開発のやり方やテスト観点の分析がうまくいっていない」と考えるようになりました。
テスト開発勉強会
そのようなことを考えていた時、2018年のテスト設計コンテストのチュートリアルに参加しました。
社内のテスト設計コンテストに参加したのですが、ここでテスト開発の体系的な考え方やテスト分析のコツを知り、やはりテスト開発は面白いと感じました。
結局、その年のテスト設計コンテストは中止となりましたが、このテスト開発の経験を多くの人に伝えたいという気持ちから、社内でテスト設計コンテストのチュートリアルを読む勉強会を始めました。
今でもそのメンバーとはやりとりがあり、感慨深いなあと思っていたりしています。
一方で、現場ではテスト開発から遠ざかる日々が続きました。
この頃から、スクラムマスターやふりかえりに関する勉強をするようになりました。
テストマネジメントへ
テスト開発手法に未練を残しつつも、テストマネジメントやテストプロセス改善の勉強をするようになりました。
これらの分野は、私の性格や特性に合っていたこともあり、学習や実践を通して自分なりの手応えを感じることができました。
そういった中で、自分の専門性はテストマネジメントであると考えるようになり、テスト分析やテスト開発手法の実践からは遠ざかっていました。
テスト開発を学び直す
現在は、テストマネジメントの専門性を活かしつつ、テスターとして活動していますが、自分自身でテスト設計を行ったり、会社全体のテスト開発プロセスを考えたり、実践したりする必要があると感じています 。
そのような課題がある中で、JaSST東北がテスト開発を取り上げることは、私にとってまたとない機会です 。
私はこのJaSST東北を通じて、これまで目をそらしてきたテスト開発に改めて向き合い、もう一度ゼロから頑張りたいと思っています 。
JaSST東北を楽しみにしています。
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